ドイツ・ブンデスリーガ開幕！ プレーオフ初進出を目指すケーニヒスホーフェン 板垣監督「前半戦、上田選手を欠く痛手は大きいが…」

欧州最高峰の卓球プロリーグ「ドイツ・ブンデスリーガ 2023-2024シーズン」が8月25日に開幕しました！

今シーズン11チームある男子1部の中で唯一、日本の卓球クラブ「シェークハンズ」がトップスポンサーに付いているTSV Badケーニヒスホーフェン（以下、ケーニヒスホーフェン）は昨季6位でシーズンを終了。今シーズンこそリーグ初の4位入りを果たし、悲願のプレーオフ進出を目指します。

ホームコートで練習するフィリップ・ゼリコ選手（手前）とバスティアン・シュテガー選手（奥）

ケーニヒスホーフェンの初戦は28日のグレンツァオ戦。ホームで開幕戦に臨む板垣孝司監督は昨シーズン6位という結果を踏まえ「シーズンを通して安定した成績を残せるかが鍵」と言い展望をこう語ります。

「去年は戦争（ロシアのウクライナ侵攻）の影響もあって、ロシアや東ヨーロッパのリーグでプレーしていた選手がドイツのブンデスリーガにどんどん出場したので、例年以上にブンデスリーガのレベルは高かった。その中で全12チーム中6位という成績は上出来だったと思います。

内容的にも、優勝したデュッセルドルフや2位のザールブリュッケンに勝ち、4位のミュールハウゼンに至っては2戦2勝。僕らは一時、4位も見えていました。ただ、シーズン終盤の2、3試合に勝てなかったのと、シーズン序盤、下位チームとの対戦で取りこぼしがあったのが響いた。その経験から、やはりシーズンを通して安定した成績を残せないと4位には届かないと痛感しました」

昨シーズン前半戦は宇田幸矢選手（右端）を迎えて戦ったケーニヒスホーフェン

本来ならば今シーズンのケーニヒスホーフェンは元日本代表の上田仁選手を新戦力に迎えフルシーズンを戦うはずでした。
しかし、チームの事務手続き上のミスから上田選手はシーズン前半戦、オーストリアの強豪ウィナー・ノイシュタッドからチャンピオンズ・リーグに参戦。ドイツ・ブンデスリーガに合流するのは年明け1月に始まるシーズン後半戦になります。

「前半戦、上田選手を欠く痛手は大きい」と板垣監督。

ただ同時に、上田選手本人が「チャンピオンズリーグ出場はヨーロッパの強い選手たちと試合できるチャンス」と話すように、板垣監督も「チャンピオンズリーグで試合経験を経て、ヨーロッパの水に慣れた上田選手を迎えられるのはプラス」とも。

そんなケーニヒスホーフェンは昨シーズン同様、42歳の今も第一線で活躍するバスティアン・シュテガーをエースに据え、地元出身のキリアン・オート（27歳）、クロアチア代表のフィリップ・ゼリコ（26歳）、ベルギー代表のマーティン・アレグロ（27歳）の4選手で前半戦を戦い、上田選手の合流を待ちます。

左からゼリコ選手、シュテガー選手、板垣HC、上田仁選手、オート選手、アレグロ選手

「ブンデスリーガは団体戦ですし、個々の選手の実力からしても鼻から勝てない試合はない。どうやったら勝てるか選手たちとコンセンサスを図りながら、前半戦、いい位置につけて後半戦を迎えたい」と板垣監督。

ケーニヒスホーフェンを率いて8シーズン目になる板垣監督とケーニヒスホーフェンの飛躍に期待するとともに、チャンピオンズリーグのデビュー戦がクロアチアの要塞都市ドゥブロブニクで9月22日に決まった上田選手の初戦に注目したいと思います！

●ドイツ・ブンデスリーガ2023-2024 前半
ケーニヒスホーフェンの試合スケジュール
8月28日 vsグレンツァオ（ホーム）
日本時間26時＝29日 午前2時 試合開始
ライブ配信  https://www.dyn.sport/competition/65004
9月2日 vs マインツ（アウエー）
9月7日 vs ザールブリュッケン（ホーム）
9月23日 vs デュッセルドルフ（ホーム）
10月4日 vs フルダ（アウエー）
10月8日 vs オクセンハウゼン（ホーム）
10月14日 vs ブレーメン（アウエー）
11月11日 vs ベルグノイシュタット（ホーム）
12月15日 vs グリューベッターバッハ（アウエー）
12月21日 vs ミュールハウゼン（アウエー）