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【樊振東】前陣で連打。肩関節をしっかり動かす by 足立泰志

【樊振東】前陣で連打。肩関節をしっかり動かす by 足立泰志
動画は中国の樊振東です。 樊振東選手は、中国の若手の選手で年齢は17歳ですが、早くも世界ランキングは3位まで上がっています。今年の世界卓球では中国男子では史上最年少で代表に選ばれました。樊振東選手は豪快な両ハンドでの攻撃を持ち味としています。この動画で注目していただきたいのは、両ハンドでの攻撃のときの肩関節の動きです。特に大きなラリーになると可動域いっぱいにかなり大きく動かしており、ラケットを振り回すという言葉がぴったりです。肩の回し方もボールの高さに合わせて自由自在です。これだけ大きなスイングを連続で行い、さらにジャンプしても、しゃがんでも体がぶれることがないのは、樊振東選手の鍛えられた身体と体幹の強さがあるからと言えます。
しかし、樊振東選手の身長は170㎝前半くらい(に見えます)で他の中国の代表の選手と比べるとやや低い方で、おおよそ日本人男子の平均的な身長くらいです。にも関わらず、長身の選手とも対等以上に打ち合いをします。長身の選手が彼と同じように肩関節を大きく動かすことができれば、さらに驚異的なボールが打てるのではないかと思われるかもしれませんが、実は逆に、さほど背が高くなく、腕が特別長くない選手の方が肩関節を大きく使いやすいのです。
それは半径が小さい方が一振りにかかる時間が短いからです。野球で確実にバットに当ててヒットを狙うようなときにバットを短くもちますが、これは、振り切るのにかかる時間を短くする効果があるからだと考えられます。卓球選手の腕もこれと同じで、長身で腕の長い選手よりそうでない選手の方がラケットを振り切るのにかかる時間は短いはずです。身長が低い選手は一発のパワーは出にくい分、それをカバーするためにピッチを早くしたり、テクニックやコースでそれをカバーしたりする人が多いような気がします。
発想の転換で思い切って樊選手のように肩関節を大きく使ってラケットを振り回し、前陣で連打してみるのも一つの手かもしれません。
松徳学院中学校高等学校 足立泰志
 
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