私たちが暮らしているバイエルン州のヘッドコーチであるコーネルが12月で退職します。
毎週水曜日はクニックスホーフェンでバイエルン州の練習会。100km離れたブルツブルグから毎週来てくださり選手達への指導、多球練習をしてくれました。何もわからずスタートした子供達の卓球生活でしたが、コーネルは国籍が違うアキト・コハル・カズトにも平等に接してくれ、どの試合に出場し、どのくらいの結果を残せば次の試合への推薦権利が得られるか？なども細かくアドバイスをくれました。コーネルの多球練習は我が家では「コーネルボックス」と名付けられ「今日は1時間連続でコーネルボックスに入ってきたよ」と卓球をスタートしたばかりのコハルとカズトはよく言っていました。
コーネルはブンデスリーグ一部、デュッセルドルフでもプレーしていた名選手。選手時代の彼を知りませんが、この8年間私と一緒に仕事をしてくれたり、私の子供達の面倒を見てくれました。こちらの質問には真摯に答えてくれ、保護者としては信頼できるコーチでした。コーネルはコハルがジュニアナショナルチームに入った時は大変喜び、ここまでが私の仕事、ここからはコハル次第とは言いながらもコハルの試合はいつも気にかけてくれました。またカズトに対しても州の代表としてWTTへの派遣を決めるなど子供達の将来を一心に考えてくれました。彼の仕事を引き継ぐ方は、重責を担うので大変かと思いますが、今まで通りの強化と平等性を持った運営をしてほしいと願っております

感謝の気持ちを込めて、コハルが代表して花束を贈呈し、

カズトはチョコレートを渡しました（私たちも知らないうちに準備してました）
翌日「花を忘れないようにと考えていたら、ラケットを忘れたよ」というオチが・・・

世界ユース選手権期間中にコーチからある相談を受けました。

「12月9日（土）ベルリンでZDFというテレビのショーがあり、東京オリンピックで金メダルを獲ったドイツのテニスプレーヤと卓球で勝負をし、卓球選手が取ったポイント分だけ寄付されるという番組なんだ」
「コハルに出場依頼が来ているけどどうする？」

何のことかわからず、色々調べてみると、
ZDFはドイツで2番目に多く視聴されているテレビ番組で、100万人くらい(ミリオンと言っていました）の人が見ているらしい。

Alwxander Zverev。
この方が東京オリンピックの金メダリストらしい。

ただ12月9日（土）はカズトのバイエルン州選手権。この試合で成績を残すことが全ドイツ選手権への出場権利を得る大事な大会がある。
「日程的に難しいと思う」とコーチに伝えると「カズトは全ドイツTOP48で9位だったから、バイエルン州予選は免除だよ」と連絡が来ました。カズトも一緒にベルリンに行ってみたいと….

試合が続いていたコハルもベルリンに行ってみたいとのことで、私、妻、コハル、カズトで行く計画を立てました。

が、

「パパは来なくていい。ママとカズトと3人で電車で行くから」泣。

電車のチケットも全て運営側の方が準備してくださりました。

俺も金メダリストに会ってみたかったなぁ…

ところが、なんと
12月6日（水）夜、主催者からメールが届きました。
「7日（木）22時から8日（金）22時までドイツ鉄道がストライキを決めました。よって電車は全く動きません。どうやって行きますか？」

「喜んで私が運転します！」コハルからも了承を得ました笑。

テニスのオリンピックチャンピオン Alexander Zverev 選手に会えるのが楽しみです！