板垣孝司ブログ

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ドイツ1部監督。青森山田前監督

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板垣孝司の全レシーブ克服
元青森山田学園卓球部監督、現ドイツプロリーグ1部チームのヘッドコーチ。初心者からトップ選手、ジュニア選手に有効な練習方法まで色々なテクニックを紹介します。
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2023年1月9日 公開

2022-2023 ドイツ・ブンデスリーグ 第12節【 フルダに3対0で勝利! 】通算7勝5敗で5位に浮上!

2022-2023 ドイツ・ブンデスリーグ 第12節【 フルダに3対0で勝利! 】通算7勝5敗で5位に浮上!

あけましておめでとうございます。

ブンデスリーグ2022-2023シーズンの後半戦がスタートしました。前半戦では12月に対戦したばかりのフルダを迎えてのホームマッチ。
フルダは前半戦だけでアルーナ(ナイジェリア/WR14位)との契約を終了し、後半戦からはウォン・チュンティン(香港/WR29位)との契約を発表しました。今シーズンあまり勝ち星が伸びなかったアルーナに対し、ウォンが活躍するとチームも上昇してくると思いました。

が、1月7日から行われている世界選手権アジア予選に出場のため、ウォンは不出場。もちろん宇田も不出場。フルダとしては誤算だったと思います。そのためフルダのメンバーはフィルス(ドイツ/WR35位)、カッシン(フランス/WR91位)、ファン(ドイツ/WR90位)の3人。

今節はカットに強いキリアンがプレーできるのでオーダー的には比較的迷うことはなく、フィルスにはキリアンとバスティーが対戦できるように、そしてファンにはフィリップが勝っているので対戦できるようにオーダーを考えていました。ただそれでも試合は50-50です。

試合当日、フルダの公式練習の時間にアリーナに行くと….

「フィルスがいなくて、コーチのメン(ファンの父親)が練習している..」

フィルスが体調不良で出場しないようです。

「逆に戦いにくいな。フィルスがいれば試合はわからない。かえって思い切り向かっていける。ただメンが出るとなると勝って当然。オーダーは外せない..」違うプレッシャーが襲ってきました。

「メン(ファンの父親)は2番でクニックスホーフェンのエースに当てて、カッシンとファンで3点を取るオーダーしかないだろう。ファンはバスティに何連敗もしているから戦いたくないはず。それならばバスティは3番でファンを捕まえに行き、最悪ダブルス勝負に行くか?それともドンと構えて不動のオーダーで行くか?」

悩んだ末、私たちが予想したフルダのオーダーは
1番 ファン
2番 メン
3番 カッシン
4番 ファン

私の予想したオーダーは
1番 バスティ vs メン。確実に1点。
2番 キリアン vs ファン。前回は2対3で敗退しているものの、落ち着いて戦えれば大丈夫。
3番 フィリップ vs カッシン。過去2連敗しているので、その敗戦を生かしてアドバイスしていく。
4番 バスティ vs ファン。接戦にはなるが最後はバスティーが勝利できる。

18:15 オーダー交換。予想が外れてカッシンがエースでした。負けるわけにはいかない試合がスタート。

1番 バスティ vs メン。左利き中ペン表ソフトで現在も5部リーグでプレーしているメンは予想以上に「やりにくい」選手でした。アジアの表ソフト選手との対戦経験のあるシュテガーが第1ゲーム1対7と大きくリードされ、6対10とゲームポイントを取られます。「バスティですら、ここまで手こずるのか..。ゲームを先制されてプレッシャーがかかると厳しくなるかもしれない」と思っていましたが、ここから厳しいボールを打ち込み続けるバスティは凄いです。ジュースで勝利してくると第2、第3ゲームも食いついてくるメンに僅差で勝利し、貴重な先取点。経験豊富なバスティガ当たって良かったです。ヨーロッパ若手選手が当たっていたらペン表左とどんな試合になったんだろうか?

2番 キリアン vs カッシン。ジュニア時代から一度も勝ったことのないキリアンにとっての難敵のカッシン。ただ昨シーズン大活躍したカッシンですが、今シーズンは勝ち星が少なく、私たちもそうですがカッシンのプレースタイルは研究できています。カッシンのサーブの癖は見抜けているので、強烈なフォアハンドのサーブ3球目だけを避けて台上プレーからカッシンを守備に持ち込めば勝機はあるはず。
第1ゲームをゲームプラン通り勝利し、第2ゲームは焦りからカッシンの待っている所にボールを送ってしまいジュースに持ち込まれますが、ここでタイムアウト。「焦って戦術を変える必要はないよね。一番確実なフォア前への真下回転で大丈夫」しっかりサービスエースで第2ゲームを奪うと第3ゲームは11対2とカッシンの戦意を喪失させての勝利!

3番 フィリップ vs ファン。フィリップのロングサーブを警戒し台上処理が甘くなったファンから第1ゲームを奪いますが、無理なストップやチキータをせず、フィリップのミドルを上手く攻めたファンが第2ゲームを取り返します。「ファンはフォアフリックレシーブするならフィリップのバックコーナを狙うけど、ストップの後やレシーブでのフォアでの突っつきはフィリップのバックミドルを狙ってきていて、ここにミスが出ている。ミドルはフォアハンドでもバックハンドでも良いけど、バックを使うならしっかり動いてからミスをしないようにしていこう」
お互いが細かいプレーにミスが少なくなり、あとはバックストレートでのラリーでの主導権の取り合いです。苦しいボールも我慢しながら動き切ったフィリップが3対1で勝利!

今シーズン初めての3対0での勝利でした!
試合は本当にわかりません。「外された ..」というオーダーの時の方が勝率がよく「捕まえた!」という時ほど負けています..

【 ハイライト動画です 】

試合数は違いますがこれで7勝5敗。「銀河系集団」と言われているノイ・ウルムより上の順位に来ました!

本当に勝てて良かった試合でした。試合後「コージ、今日の試合は退屈だったんじゃないか?」と聞かれ「いやいや、逆に勝たなければならないプレッシャーの方が大きかったよ」と答えました。

いつも同じですが、チームが勝って一番嬉しいことは、ヘルパーの方々が喜んでくれることです!

2番のシングルスが終わり15分の休憩中に練習コートで子供達と一緒に卓球をしている男性を見つけました。
その男性が、そばに立って練習を見ていた男の子に「練習変わろうか?」と言ったところ
男の子は「ラケットを持ってきていないけれど..」
とその男性に伝えると、
「俺はどこに行くにも自分のラケット3本はカバンに入れているよ!」と、その人はバックからラケットを取り出したそうです。その男性の正体は

シュテガーのお父さん(手前真ん中。右隣がお母さんです)でした笑!本当に卓球が大好きです!
その話をシュテガーに伝えたら笑っていました。

今シーズン、勝ち試合のほとんどが3対2だったので、試合後にレストランに行く時間もありませんでした。が、今回は早く終わることができたので、シュラウンドハウスでささやかな祝勝会。

次節は1月15日アウェーでのデュッセルドルフ戦です。同日にWTTが開催されるため、両チームともどこまで選手が揃うのか。後半戦は多くの試合がWTTと重なります。どのチームも同じ条件なので、その時々で全力を尽くすしかありません。

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