


明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
ブンデスリーグ後半戦は 1月6日(月)に フルダ をホームに迎えて行われました。
今シーズン オプチョロフ(🇩🇪 / WR17位)カオ(台北 / WR23位)が加入し 一気に優勝候補に名乗り出た フルダ。とりわけ オプチョロフはモチベーションが高く ここまで シングルス13戦全勝と 無類の強さを誇っています。カオは今節 不出場だったものの Meng(🇩🇪 / WR153位)も好調、カットの Fils(🇩🇪 / WR101位)も強く 穴のない布陣で 前半戦では 1対3で敗退しています。
「コージ。骨折した右手の小指は完治したけど、まだ練習不足で体がフィットしていない。今節も不出場で良いか?」
バスティーには無理せず、次節から出場してもらうことと判断。バスティー抜きでフルダに勝利するためには本当にオーダーが大切な試合。
1週間前から Jinがオプチョロフを捕まえる「リスクの高い」オーダーで戦うつもり と選手に伝えていましたが、直前にもう一度ミーティングをし
「Jinは今 絶好調。エースはJinに任せよう!」と最終判断。
フルダは もちろんオプチョロフがエースだろう。Meng と Fils のポジションは全く読めないが、ダブルスまで回せれば勝機は少なからずある。そして 後半戦から登録され ベンチ入りしている 台北の16歳の Hsu Hsien Chia は出場するのか…
15:15 オーダー交換
体調があまり良くない と噂されていた オプチョロフが なんと2番。エースはクニックスホーフェンの全選手に勝利したことのある Meng。Fils が3番
16:00 試合開始
1番 Jin vs オプチョロフ。猛烈に切れた「トマホーク」と呼ばれる しゃがみ込みサーブ、バックサーブ、フォアハンドの横回転サーブと、次から次へとサーブを変えながら 猛烈な威力の両ハンドを打ち込んでくるオプチョロフ。とりわけ「トマホーク」の回転量は凄まじい..
しかし Jin も期待通りの素晴らしいプレーで対応!第1ゲームはジュースの攻防で失うも、第2ゲームはジュースで奪い返し、第3ゲームも序盤リードしますが、ここからトマホークに再び戻したオプチョロフが連続得点。第4ゲームも後半まで競り合いますが、オプチョロフの集中力は凄まじく ゲームカウント1対3で敗退..
2番 Filip vs Meng。直近の試合ではフルゲーム ジュースで敗退しています。徹底して Fiipのロングサーブを待ち Filip のサービスゲームで点を与えない Meng に 対し ゲームカウント 1対2 とリードされますが、ここから「Meng のストップレシーブに 自分の回転が残らないように」あえてシンプルなナックルサーブに切り替えたフィリップが息を吹き返します。レシーブからの展開も 戦術が固まってきた Filip が最終ゲーム 11対8 で勝利し、襷を繋ぎます
3番 Allegro vs Fils。猛烈に切れたバックカットが持ち上がらない Allegro。打てずに繋ぐと一撃のフォアドライブを喰らい 0対3 で敗退
4番 Jin vs Meng。昨シーズンは1対3で敗退していますが、この日の Jin は「必ず勝つ!」という覚悟が決まった顔つきでコートに向かって行きました。第1ゲームを奪い ベンチに戻ってきても「前回はここから逆転されたので まだまだ 向かって行きます」と一言だけ私に伝えてプレー。最後まで隙のないプレーで 3対0 で勝利!
5番 Filip, Allegro ペアー vs オプチョロフ, Hsu Hsien Chia ペアー。カットの Fils とのダブルスは難しいので フルダ は台北の16歳を起用。昨年のワールドユース カデット団体で活躍した選手で、私もスロベニアの現地でプレーを見ましたが 実力はあります。が、この大舞台で萎縮せずに力を出せるのか?また どちらかというとダブルスの得意ではないオプチョロフとのペアーは噛み合うのか?
第1ゲームを奪い、第2ゲームは終盤で離され ゲームカウントは1対1に。ダブルスでも両ハンドの剛球が入ってくれば 点数が取れるオプチョロフの威圧感に押され始め アレグロが硬くなり、第3ゲームも8対10。「アレグロ!自分を信じろ!」とベンチから大きな声でアドバイス。
しかし、ここでプレッシャーが大きくなったは逆に Hsu。 ボールの精度が低くなり このチャンスを見逃さなかったクニックスホーフェン ペアーが 逆転で第3ゲームを勝利すると、第4ゲームは戦術がクリアーになってきた Filip, Allegro ペアーが序盤から猛攻。フィリップのスーパーカウンンターも決まり、最後はアレグロのバックブロックが 大きく開いたオプチョロフのフォアサイドをノータッチで抜けてゲームセット。
優勝候補のフルダから大きな勝利を もぎ取りました
【ハイライト動画です】
この勝利でチームは8勝4敗。プレーオフ圏内の4位を死守しました。バスティー不出場の苦しい4試合を 3勝1敗で切り抜けたのは 正に全選手の結束力だと思います。
「コージ、コグラチュレーション」と試合後に声をかけてくれたオプチョロフ
オリンピックのメダリストでもあり 「勝利に対する執念は時には凄まじ過ぎる」と言われることすらあるオプチョロフ。ですが、体調がベストではなくとも あのプレーができること。そしてダブルスでは若い Hsu に一本ごとに声をかけ、ミスに対してもハイタッチを繰り返し、パートナーの力を発揮させようとプレーをしている姿が 私にとっては凄く印象的で「真の世界のプロフェッショナルの1人」を感じさせてくれました。
この日は そのオプチョロフがプレーしたことで MAX 700人収容のシェークハンズアリーナのチケットは完売。数十席の特別シートを設けて超満員のファンが来てくれました。
大きな勝利ではありましたが まだ後半戦は たった1試合が終わっただけです。次節はアウェーのドルトムント戦。
プレーオフ本命と言われる4チーム(デュッセルドルフ、ザーリュブリュッケン、オクセンハオゼン、フルダ)すら 順調に勝ち星を量産しているわけではない今シーズン。
気持ち も 体も 頭の中もタフに。その中でも「その瞬間を楽しむ」ことが もっと大切と感じます。
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