40年前バタフライに入社してまもなく、長谷川信彦さんから半強制的に
「平岡、髪が長いから切って来いよ」
「いい床屋を知ってるから」とノートの切れ端に地図を描いて渡されました。
1969年世界選手権ストックホルム大会で、
男子シングル優勝の長谷川信彦さん。
世界選手権の直前合宿が、バタフライ本社近くの杉並第6小学校の体育館であり、
長谷川さんは、近くの床屋さんで整髪して大会に臨み、見事に優勝
縁起の良い床屋で、懇意にしているので、私にも行くように勧められました。
それから40年間、ずっと七沢時夫さんに髪を切ってもらってました。
いつもタダで散髪してもらい、そのまま家にあがって、優しい奥様の手料理とお酒で深夜までラケットを振り回し
『勝手に長谷川信彦を偲ぶ会』
七沢さんは、らくご・音楽家卓球倶楽部で林家こん平師匠と新潟同郷の友として、
幼馴染みか兄弟とも思えるくらい仲良くされていました。
卓球は、もちろん【長谷川式一本ざし】
Yahoo!で長谷川信彦と検索すると一番に七沢さんの写真が出てきます。
2日の夜、不慮の交通事故で帰らぬ人となりました。
80歳を過ぎても理容の技術は衰えることなく、私の髭を剃りながら
「平岡さんの顔に傷をつけるようになったら引退しますよ」
結局、私の顔は傷つくことなく、
お別れとなりました。享年85歳 合掌