公式

ドイツ1部監督。青森山田前監督

【ブンデスリーグ第21節】グルーンウェッターズバーグとの直接対決に敗退

【ブンデスリーグ第21節】グルーンウェッターズバーグとの直接対決に敗退

試合が終了し、チームバスで帰りを待っている時に、シュテガーが私のところに来ました。

「コージごめんな。前半戦は俺が出ないで勝っていたチームに、今日は俺が出て負けてしまって。」と。

「バースティー。俺こそ、自信を与えるようなアドバイスができなく申し訳ない。それに今日の試合は大事な試合ではあったけど、それはシーズンを通しての1試合だったということだと思う。バースティーの活躍がなければ、今日のこの勝負の試合すら実現しなかったんだ。とにかく気をつけて自宅まで運転して欲しい。」

と伝えました。

オーダーにも悩みに悩みました。前半戦でキリアンとサリフーに負けているワン・シー(ドイツ)は今日もエースとして出てくるのか。ダン(ドイツ/WR53位)の実力は本物で勝つことは簡単にはできないだろう。ただ一つ脳裏に焼きついていたのは前半戦の試合終了後、ワンがベンチで涙を流していた姿でした。

「今日もワンはエースで出てくるだろう。ダンは3番で確実な1点を狙ってくるだろう。自分たちは動かない。キリアンとサリフーで相手が動いてきてもカットを打てるオーダーにしよう。」

動いてきたのはグルーンウェッターズバーグでした。ダンを2番に出してシュテガーと勝負をかけてきました。3番にはデニー・コズル(スロベニア/WR111位)。

勝てば4位以内が現実として見えてくる。負ければ自力での4位がなくなる試合。15:00スタート。

1番 サリフー vs ワン。今日のワンはサーブ3球目以外は完全にカット主体の戦い方。いつもはフォア前へのサーブに対しバックでレシーブしたりと「仕掛けてくる」ワンが、今日は全く仕掛けてこない。長いラリーでもいつもはカットから攻撃を混ぜてくるワンが、我慢のカットで得点を挙げサリフーは打たされる展開に。そしていつもは冷静なワンがポイント毎に大きな声を出し、この試合にかける気迫が伝わって来る… 1対3で敗退。

2番 シュテガー vs ダン。過去2戦2勝でしたが、今日のダンは練習の時から動きのキレがあり仕上がりは完璧に見える。それでも第3ゲームまではバースティーがチキータやミドルへのフリックを混ぜながら試合を作り2対1とリード。ところがここからダンが完全に戦術を変更。サーブを全て真下回転に変え、バースティーにチキータをさせず、ペンの長所であるストップ対ストップの台上での勝負に引きずり込んできます。延々と続くストップ対ストップを嫌がってバースティが深くツッツキをすれば両ハンドのドライブからの連打を完璧に決めてくる。最後は迷いのなくなったダンに完全に試合を支配され2対3で敗退。

3番 キリアン vs コズル。コズルのフォアフリックとバックでのカウンターに全く対応できず0対2とリードされましたが、ここからロングサーブを多様し、完全に大きな展開に持ち込んだキリアンが3対2で意地の逆転勝利。
 
4番 シュテガー vs ワン。1番の試合と同じく「仕掛けてこないワン」。バックのブチ切れカットを何本も粘り最後にフォアクロスに曲げて得点を取るシュテガー。第1ゲームを11対9でとりましたが、第2ゲームはジュース、第3ゲームも9対11と本当に僅差のセットを取りきれず1対2とリードされます。第3ゲーム12対13の場面でこの試合初めて使った「バックからストレートへのチキータ」が入り、回り込んでいたワンの逆をついたはずなのに、それを飛びついてしかもストレートにカウンタードライブするワン。フォアクロスへ曲げたドライブをフェンスを倒してまで追いつこうとするワンの執念に負けました。1対3での敗退。

【 ハイライト試合動画です 】

今日の試合は前半戦での対戦より両チームの技術も気迫もギアが1段、いや2段アップした本当に凄い試合でした。もし自分が一観客だったら、このハイレベルな試合に感動するだけだったと思いますが、ヘッドコーチとして勝たせることができなかった、コーチとしての力のなさを痛感させられました。

応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

2月23日の試合でグルーンウェッターズバーグがデュッセルドルフに負けましたが、全チーム残り試合を3月21日に行います。現在4位のグルーンウェッターズバーグが7位のムールハオゼンに勝てば彼らは自力で4位になりプレーオフに進出。負けた場合、6位の私たちが5位のノイウルムに勝てば勝率計算で4位になりますが3対0での勝利以外は可能性が低いと思います。

自宅に帰り布団に入った時にバースティーの言葉を思い出し、50歳になったのに自然に涙が出てきました。

自分のコーチとしての眼をもっと上げなければならないです。

ランチ1回分の月額料金でプレミアム動画が見放題!詳しくはこちら!