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ジュニア、トップ選手、強豪校を指導

世界選手権東京大会を観戦して その3

世界選手権東京大会を観戦して その3

松平健太選手への期待が大きかっただけに、卓球ファンには精彩を欠くプレーに疑問を持ったはずです。

「どうしてもっと前陣でブロックしないんだ」「芸術的なバックハンドを見せてくれ」「カウンタープレーが決まらないぞ」「動き過ぎだろう」会場で観戦していても周りの観客の声が聞こえてきました。

横浜大会で中国・馬琳との素晴らしいプレーから、松平の技術的な変動の経緯を考えてみました。横浜大会では前陣でのブロック&カウンタープレーが中国の最も警戒する選手として脚光を浴びました。その後、さらに世界で勝つためには、もっと大きく速く動けるフットワーク練習を多く取り入れたと想像されます。当然の流れでしょうが・・・その結果、ブロック&カウンターの長所が薄れてしまい、本来の松平スタイルのプレーバランスは崩れてしまいました。日本的な美的感覚では安心して見られるスタイルになっていきました。すると何故だか勝てなくなり自分のプレーに違和感を持ち始めたと思います。ご存じのように低迷期をむかえました。

その後、国内の大会では余り結果が出ないものの国際大会では松平スタイルが復活し世界ランキング上位選手に勝つなど結果を残すようになりました。そこで東京大会の日本代表に早々に決定し強化練習にいち早く取り組むことができたはずですが・・・横浜大会で松平スタイルが脚光を浴びていた当時、私は松平スタイルに近い考え方を持って指導していました。横浜大会では「健太に先を越された」と思ったことを覚えています。

キーポイントはフォアミドル処理です。前陣でプレーするにはフォアミドルが一番の課題です。両サイドはカウンターで攻め易いのですが、フォアミドルに威力のあるボールを打たれるとブロックも難しくボディで詰まってしまいます。そこで右足を後ろに抜いて(引いて)フォアでカウンターします。横浜大会での松平はこの動きが出来ていました。フォアミドルの難点を克服できれば前陣での多彩な両ハンドのブロックは自在になります。

今回の松平の右足は余り抜けていませんでした。しゃがんで打ってしまう場面が沢山あったのが気になった方も多いと思います。
吉村真晴が全日本を獲ったのも【右足の抜き】を徹底的にやったからです。

「ミドル攻めを逆にカウンターで打ち抜け」  

平岡義博

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