「勝負所でこそ大胆に」

「勝負所でこそ大胆に」

世界卓球2014東京大会がいよいよ近づいてきました。
日本選手の活躍が待ち遠しいですね。今回はチーム戦ということもあり、日本戦にかかわらずチーム戦ならではの熱い戦いが見られるというのもいいですね。大舞台にはつきものなのがプレッシャーです。観客にとっては醍醐味でもあり、アスリートにとっては敵となったときには最もやっかいなのがプレッシャーではないでしょうか。トップ選手の試合では、勝負のかかった大事な場面でこそ、より素晴らしいプレーが見られることがしばしばあります。

今回はサッカーの動画から、勝負所での振る舞いや、作戦の立て方を考察したいと思います。サッカーといえば、世界卓球の1か月後から、4年に1度の祭典ワールドカップが始まります。卓球ファンの中にもこちらも楽しみにしている方がいらっしゃるのではないでしょうか。余談ですが、ワールドカップで思い出されることと言えば、ドーハの悲劇です。ちょうどJリーグが発足した1993年のアジア地区最終予選で、日本は初のワールドカップ出場が目前まで迫っていましたが、試合終了直前、相手にヘディングでゴールを決められ、出場権を逃してしまったという出来事です。

サッカー後進国であった日本ですが、この後急成長を遂げ、以後4回のワールドカップすべての出場権を獲得しています。サッカーに携わっておられる方々の努力の賜物なのだと思います。また、世界での地位の高まりはここ最近の卓球と相通じるものがあるような気がします。当時私は、小学校6年生でした。もちろん卓球が第1ではありましたが、サッカーが非常に好きで地元のサッカーチームに3年間ほど在籍し、大会に出場していました。島根県では優勝することができる力のチームでしたので、読売ランド(卓球でいうところのホープスみたいなもの)を目指していました。非常に悔しかったのは、その島根県予選で私がPKを決めれば勝っていたのに、それを外して負けてしまったことです(涙)

さて、今回のワールドカップですが出場を決めたのは、昨年の6月のオーストラリア戦でした。予選大会というのは「勝たなくてはならない」というプレッシャーが大きくのしかかるものだと思いますが、それを跳ねのけ出場権を確定したのが本田選手のPKでした。強気発言の多い本田選手が「緊張した」と会見で言っていましたが、動画を見るとそのような雰囲気は感じられません。ボールを注視し深呼吸をし、堂々としています。そして、その後蹴ったコースはなんとど真ん中でした。キーパーは横に飛び、ゴールは決まりました。サッカー経験者の方に聞いたところ、やはりとても勇気ある選択であることを知りました。

 大舞台ここ一番でよい結果を出すには、まずは堂々としていることです。自信にあふれた様子は相手にとって脅威となります。そして戦術は、お互いのレベルが高い場合手堅くセオリー通りではなく勇気をもって相手の予想を上回る選択をすることです。サッカーの一場面からそれを改めて痛感し、このシーンをミーティングで選手にも見せておきました。

スポーツの競技の垣根を超えて世界で活躍する様々なトップ選手から学ぶことはたくさんあります。また、今年の世界卓球では、世界のトップ選手たちはどんな大胆な選択で私たちを驚かせてくれるかも楽しみです。

松徳学院中学校高等学校
足立泰志

 

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