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オリンピック前哨戦「水谷vs馬龍」を平岡コーチはこう見た! Japan Open2016

オリンピック前哨戦「水谷vs馬龍」を平岡コーチはこう見た!  Japan Open2016
水谷選手が、リオ・オリンピックでメダルをかけた戦いの前哨戦と位置付けたこの一戦を私なりに分析をしました。馬龍は戦略に基づいて試合を進めていることに注目しました。 ベンチの劉監督は、水谷を徹底的に分析したうえで戦略を立てて試合をさせています。 試合の流れをつかむことは大事ですが、戦略を確実に遂行することを優先する中国の組織立った戦い方が際立った試合でした。
まず、馬龍は徹底して水谷のバックサイドにボールを集めています。
馬龍が避けなければいけないことは、水谷が十分な体勢でフォアハンドで連続攻撃してくることです。 水谷のバックサイドからのバックハンドは、上達しているとはいえ決定力があるまでのパワーはなく、回り込んでのフォアドライブも馬龍にはコースが読みやすい状況です。 かりにラリー戦になった場合、水谷はフォアドライブで大きく動いてくるので、動きをみてフォアストレートを狙うことは、通常の対左のパターンとして練習されているはずです。 また、水谷はフォアサイドに強打を仕掛けた次はクロス待ちで回り込むことが多いことは分析済みでしょう。
戦略の基に試合を進める中国の象徴的な場面。 3ゲーム目の7-7での劉監督のタイムアウト。(22:30時点) 水谷がリードしていて、馬龍が連続ポイントして7-7になった状況です。 水谷側がタイムアウトを取るのであれば普通ですが、追い上げた馬龍側のタイムアウトです。 せっかく馬龍に流れが来たところで、流れを止めてしまう危険があります。 おそらく劉監督は、戦略戦術の確認と徹底を指示したと思います。 中国が早いタイムアウトを取るのは、試合の流れより戦略戦術の徹底を重視しているからでしょう。 流れや勢いは一瞬にして変わるものであると認識する必要があります。
では、水谷はどのような対策練習をすべきか私見。(つづく)
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