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ドイツ1部監督。青森山田前監督

大津インターハイ③ 露天風呂と「末吉」

大津インターハイ③ 露天風呂と「末吉」

5日間という短い日程の中で過酷な試合数をこなさなければ全国制覇には届かない。それがインターハイ。最終日にシングルスで優勝した三部航平は学校対抗で7試合、ダブルスで5試合、シングルスで7試合、合計19試合を5日間で戦いました。ダブルスでの優勝を逃し三冠達成をすることができませんでしたが三冠王を獲得するには、あと1試合を戦い、しかも勝利しなければなりませんでした。

平成27年度インターハイと同じ滋賀県立体育館で行われた「平成25年度全国選抜大会」。青森山田は決勝戦で野田学園に敗退し第2位という結果でした。

多くの学校は本会場の隣にある「大津プリンスホテル」に宿泊していました。朝一番の試合に合わせ5時半過ぎには起きなければならない起床時間。連日20時を過ぎる大幅に遅れた毎日の試合終了後の移動。どれをとっても宿泊場所は近いほうが良いのは理解していましたが、敗退した全国選抜で感じました。「インターハイでは少し遠くても自分たちが落ち着いて行動できる宿泊を申し込もう。朝食から試合後の夕食会場まで、ライバル校と同じでは選手の気持ちが休まる時間もないし、大事な試合という緊張感も出てこない。」

私の高校時代の1年後輩で、今大会女子シングルスと女子ダブルスにおいて見事に日本一を獲得した正智深谷高校の平亮太先生に相談しました。びわこ銀行でプレーをしていた彼から「おごと温泉雄山荘」の宇津木社長を紹介していただいたのは平成26年甲府インターハイ終了後の9月の事でした。
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自ら監督として全日本クラブチーム選手権で3連覇をなされた経験のある社長は、青森山田の選手の体調管理、徹底した食事の管理に気を配ってくださいました。また、大会が始まり、板垣が直感的に感じた危機管理的な我侭にも本当に親身になって対応して下さいました。

中でもジャグジー付の露天風呂から眺める琵琶湖は、まさに絶景でした。晴れ渡った日に、日本一の湖を眺めながら「必ず日本一を。」と毎日決心するには絶好の宿泊施設でした。
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そして、この過酷なインターハイで、折れそうになる自分の心を落ち着けてくれるのは神頼みでした(笑)。

思えば絶対に学校対抗の優勝旗を取り戻さなければならなかった平成26年度甲府インターハイ。開会式終了後、手伝いに来てくれていた神巧也(現シチズン時計)と近くにある「信玄神社」に向かいました。「風林火山」から成る4つの石のお守りと武田家の家紋のお守りを買い、自分のIDカードに結び、試合に臨みました。引いた「おみくじ」は勿論「大吉!」引く前に「巧也、全部大吉に見えるよ(笑)。」と言ったのを覚えています。
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男子シングルス決勝戦。坪井勇磨(現筑波大学1年)は3-1で迎えた第5ゲーム9-8。自分のSVが台から1バウンドで出てしまいました。相手は坪井が最も苦手としていたバックへの回転量の多いループドライブ!「しまった!」と心の中で叫んだ私。

何度も練習してきたバックでのループ処理。わずかにボールタッチがずれた様に見えた坪井の返球は「ネット+エッヂ」。10-8….。
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大津市では「近江神宮」(冒頭の写真)に向かいました。「ときしめす守」と「必勝守」。妻には内緒でちょっとだけ奮発したお賽銭。そして「おみくじ」は「末吉」。「苦しいときは焦らず我慢、そして自分の道は自分で切り開く!」
二つのお守りをIDに入れ戦った学校対抗。苦しい場面のここ1本でのポイントを取ることができましたが不思議な力を与えてもらいました。
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ただ男子シングルス決勝戦では、不運なエッヂボールが大事な場面で入り、ゲームを先行されました。

「自分の道は自分で切り開けなのか…..。」

最終ゲーム2-5。タイムアウトを取って三部にアドバイスを与えた後、首から掲げていたIDを外し、そっと床に置きました。

「三部!自分の道は自分で切り開け!勇気を持って!」

ここまでしても勝ちたい、勝たせてあげたい。そう思える「インターハイ」という大会。
全国の高校生が、彼らの青春の全てを捧げる大会、一瞬一瞬で目まぐるしく試合の流れが変わる試合展開…。本当に感動を与えてくれます。(➃猛暑の自主練習、に続く)

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