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ドイツ1部監督。青森山田前監督

【ブンデスリーグ第19節】ムールハオゼンにリベンジし、プレーオフ進出に首の皮一枚つなぐ

【ブンデスリーグ第19節】ムールハオゼンにリベンジし、プレーオフ進出に首の皮一枚つなぐ

今シーズン残り4試合。あと1敗でもすればプレーオフ進出がなくなる大事な試合でした。

前半戦で敗退しているムールハオゼンに3対1で勝利し、首の皮一枚ですが夢の実現に繋げました。

ムールハオゼン戦は、毎シーズン、アウェーでは勝てず、ホームでは勝利していますが、この試合もガチンコ勝負の5分5分。前節のグレンツァオ戦の敗退にはあえて言及せず、選手一人一人が、そして私が自分の役割に全力を尽くすだけ。

15:00試合開始。

1番 シュテガー vs イオネスク(ルーマニア/WR60位)。ヨーロッパ選手権2位、世界選手権ダブルス2位のイオネスクですが、チキータでガンガン押してくる今節控えに回ったヤンカリック(チェコ/WR93位)よりは比較的に戦いやすい相手です。質の高いフォアドライブを警戒しながらバックブロックに相手を追い込み3対0での貴重な先取点!

2番 フィリップ vs ハーベソン(オーストリア/WR44位)。強烈な両ハンドのハーベソンに対し、「同じ戦い方ばかりでは得点を取れない」とYGサーブも混ぜながら得点を重ねるフィリップが最終ゲーム9対10までハーベソンを追い込みましたが、最後はフォアフリックがオーバーし無念の敗退。ただ、最後まで食い下がるフィリップらしい試合はできたと思います。

3番 キリアン vs メンゲル(ドイツ/WR140位)。長い年月一緒に練習してきたメンゲルは公式戦では一度も勝ったことがない相手です。メンゲルが最後に勝負をかけてくるチキータの精度は高いので、ベンチから「サーブは回転の変化ではなく落とす場所!」と大声でアドバイスし、キリアンが3対1で勝利!次はバースティー!

4番 シュテガー vs ハーベソン。前々回は「シュテガーのYGフォア前を警戒しすぎた」ハーベソンが勝手に試合を壊し楽勝。しかし前回は「YGフォア前は無理せずシュテガーに打たせて、ブロックからのカウンター」に徹したハーベソンの一方的な勝利。毎試合違う展開になる両者の試合の今日の行方は..

今日のハーベソンはYGフォア前を徹底的にフォアサイドにストップレシーブ。かなり浮いてきているものの、体から遠いところにストップが来るため仕留めきれないシュテガー。第1ゲームを落とし第2ゲーム8対9でタイムアウト。ここで思い切ったアドバイス。

「フォア前にしかレシーブがこないけど、バースティーがバックコーナーからYGを出すとフォア前がどうしても遠くて遅れてしまうから、ミドルに構えてYGサーブをフォア前に出し、ストップレシーブを狙ってこう。レシーブは、ハーベソンはサーブをしっかり構えて出すタイプではなく、早く出してくる。そこでタイミングが合わず、ハーフロングのサーブを無理やりストップすると直接レシーブミスをするから、早く手を出しすぎないでレシーブをして欲しい」。これが私がかけたアドバイス。

ここから息を吹き返したシュテガーがフルゲームの大激戦に勝利しチームも3対1で勝利!特に最終ゲーム8対7ではハーフロングサーブを一撃で仕留めたバースティーの戦術遂行能力は凄い!

【 ハイライト動画です 】

「コージ。今日のアドバイスは完璧だった。勝たせてくれてありがとう」とバースティー。オリンピックのメダリストに声をかけてもらい、役に立てて本当に嬉しかったです。

この勝利で残り3試合を全て勝てればプレーオフのチャンスが少しだけ残りました。

自宅に帰り、他のチームの残り試合の対戦相手を計算してみました。アンディーには「計算したらチャンスはあるよ」と伝えたら「プレッシャーになるから選手には伝えないようにしよう」と。

選手には伝えませんが、私はそのプレッシャーがあったほうが燃えるし、やりがいを感じます。「最下位にならなければノープレッシャーで良い」これでは本当の力のある選手は育ちません。トップを目指す選手は多くのプレッシャーとの戦いにも勝利しているはずです。オリンピックで2度のメダルを獲得したシュテガーは言っていました。「オリンピックが終わったら3ヶ月は卓球を離れたよ。プレッシャーがとてつもなかったから笑」と。

このプレッシャーを感じられるポジションにいるからこそ、成長できるチャンスが沢山あると思います。コロナ渦という特別なシーズン、泣いても笑っても残り3試合です。

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