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ドイツ1部監督。青森山田前監督

ロンドンオリンピックへの道 丹羽 孝希選手(後編)

ロンドンオリンピックへの道 丹羽 孝希選手(後編)

丹羽孝希選手(青森山田中学~青森山田高等学校~明治大学)
(以下、孝希)

迎えた2012年4月・香港でのアジア大陸予選。本選のロンドンに応援に行けない私は、年休を取って大陸予選に応援に行きました。金曜日がトーナメント決定戦で馬龍との試合。そこで負けても土曜日に順位決定戦があるので最後まで応援しようと、木曜日の深夜に一人で香港入りし、日曜日の帰国便を予約しました。

馬龍戦がスタートしました。会場は完全アウェイ。「マーロン、ジャーユ」の中国語の応援。日本の方からは「日中関係の問題があるから、あまり大きな声で応援しないようにしましょう。」とアドバイスをいただきました。私は静かに観客席から自分の携帯で動画を撮影し、負けても次の試合に生かそうと思っていました(孝希ごめん)。

(板垣撮影動画。1セット目前半。後半はプレミアム会員サイトに。)

1ゲーム目は馬龍が先取。
「ん? でも、何かが今までと違うぞ。ちょっと違和感がある。何だろう。」考えました。
「今まではRVができなくてSV+3球目を喰らうのに、今日はRVができている。」
「孝希のチキータは入っているけど、馬龍にチキータの後のバックのオープニングを狙われて4球目が入っていないだけ。このボールにさえ追いつけて4球目が入ればチャンスがある。」
いつの間にか、この瞬間から動画撮影を止めて、いつもの「吠え」モードに入っていました。

2ゲーム目からは私のイメージ通りに試合が進んでくれました。チキータからのバックVSバックで優位に立ち、孝希のバックを嫌がる馬龍が孝希のフォアを攻めると、まるでノーバウンドで打球しているようなカミソリカウンター。焦った馬龍はチキータを回り込みで狙ってミス。回り込みを察知した孝希は馬龍のフォアへパワーチキータでノータッチ!!!

そしてあの歴史的な瞬間を迎えました。その瞬間、孝希のお父さんの携帯に電話していました。でも何て言っていたか?二人とも電話越しに「勝った勝った…..。」と涙声で話していただけでした。後ろを振り返れば日中関係を気にされていた方々が総立ちで「丹羽~!よくやった~!」あれ? しかも涙目….!

孝希にしては珍しく派手に倒れこんだガッツポーズ(笑)。
「あれ(倒れこみ)狙ってたの?」と後で聞いたら、
「最後に馬龍のバックに出したロングSVが甘かったので、やられた!と思いましたが、ミスってくれたので、倒れこむタイミングが遅かったっすね(笑)。」と孝希は笑いながら答えてくれました。

余談ではありますが、土曜日の丹羽の試合がなくなり(大陸予選は代表権を獲得した選手は試合をする必要がありません。)何もすることがなくなった板垣。飛行機のチケットの変更もできず、妻に電話したら「生まれたばかりの双子(男と女)に、お揃いで色違いの某ブランド服を探してくるように。店はネットで探すように。」と指令をいただきました。土曜日はこの服を探しにフェリー、地下鉄、国鉄?を乗り継いで、香港島と九龍島を1日で2周しましたが、服は見つからず。疲れ果てた最終地「香港スカイ100」の100階から、妻に報告の電話をすると、「別に無理して探す必要なかったのに…..。日本ブランドだし!」あれ?

「誰もが成し遂げられなかった新しい目標」を設定することで、モチベーションが上がり、快挙を成し遂げてきた丹羽孝希選手。次に狙うのは「あれ」しかないでしょう……。

頑張れ孝希!応援している!

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