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ドイツ1部監督。青森山田前監督

日本からクニックスホーフェンへのクリスマスプレゼント

日本からクニックスホーフェンへのクリスマスプレゼント

ドイツに来て三回目のクリスマス。日本から来て下さったサンタクロース(平岡コーチ)はクニックスホーフェンの子供達に素晴らしいクリスマスプレゼントをくれました。
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27日から29日の3日間の講習会。当地クニックスホーフェンのみならず、ミュンヘンより更に南の町から車で4時間かけて参加した選手もいました。ドイツのクリスマスは家族が集う一年で最も大事な日です。心配事は、まず私の子供たちが平岡コーチの説明を同時通訳できるか、また参加した選手のレベルに差があり子供達が途中で飽きたり、大声を出したりふざけてしまったりするのではないか。私がドイツに来た当初ドイツの指導者に「その指導はアジア式でしょ?」と言われたこともあり「どんな講習会になるのだろう」と前夜は眠れないほどでした。

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実際は。。講習会は毎日9時30分〜12時、14時〜16時でしたが休憩を取らずとも文句一つ言わない選手たち。平岡コーチの説明を通訳する我が子たちの言葉を聞きすぐ実践する子供達の「喰いつき」には驚きました。普段の練習で遊んでしまう子供達。ある選手は「僕は午前の練習で十分だから」と言ってたのに「コージ、午後も参加して良い?」と懇願し、キラリと光る目で結局最終日の午後まで参加しました。そして変化は子供だけではなく一緒に来ていた保護者にも見られました。こちらがお願いしなくてもボール拾いを自発的に始めたり、ビデオを取り出し撮影を始めたり、説明を聞いて質問をしていました。最終日には平岡コーチに握手を求めたり、一緒に写真を撮る保護者たちまで。そして拍手喝采で練習を終えました。

その技術指導力と選手を集中させる指導テクニックには脱帽です…

ドイツのクリスマスは25、26日の2日間で仕事は休みで店も閉まっています。
3日間の講習会に参加できなかった約900キロ離れたブダペスト在中の近藤くんが、クリスマスの真っ最中ではありましたが一足先に指導を受けました。
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今回のテーマは「プラスチックボール時代で勝ち残るための技術。懐の広さとは?」
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プロ選手のキリアン・オート選手も今まで悩んでいた台上技術とバックハンドに明らかな手応えを感じ、キラリと光る目でナショナルチーム合宿に出発しました。元世界チャンピオンのシュラガー選手の打法を例に説明する平岡コーチに「偶然だけど昨夜シュラガーの試合の動画を見ていました」と答えるキリアン。偶然ではなく、もはや神のお告げのような気がしました。

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私の三人の子供達も今後の財産になるプレゼントをたくさんもらいました。長男のアキトは「今回は注意されないようにしっかりやる!」という目標を持っていたようですが、考え方の甘さをガッツリと指摘され、いつもの「涙目」で練習をやり込みました。次男のカズトは「サーブマニアの怪獣少年」というネーミングをいただき、「正しくしっかりプレーする」重要性を教えていただきました。長女のコハルは台上技術に明らかな進歩をみせ、ニヤリと笑って手応えを感じていました。

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本来ならサンタクロースにならなければならない立場の私が、最も大きなプレゼントをもらったのは言うまでもありません。ご自身が外国人に指導した経験談をたくさん教えていただき、「彼らの持っているエネルギーをどのように発揮させれば質の高い練習になるのか」を教えてもらいました。喰いつかせるために「遊ばせる」こともなく、心配していた「取り組む姿勢」には、精神的な指導なしでも技術指導だけで十分成り立つということを目の当たりにしました。
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間もなく2019年。クニックスホーフェンの卓球も新しい大きな一歩を踏み出す計画です。

「いつかクニックスホーフェンをドイツ卓球のキャピタル(首都)にしよう」

アンディーと私たちの夢が、平岡コーチからのクリスマスプレゼントで「カチッ」という音を立てて当てはまった2018年のクリスマスでした。卓球の指導に国境はないこと、指導者に実力があれば選手たちは言葉に関係なく喰らい付いてくることがわかりました。

ドイツではホリデーだからクリスマスだから練習はしないと言い、挙げ句の果てにホリデー中に練習すると「コージは卓球ばかりでクレイジーだ」と言われます。でも子供達は本当は「練習したい」「強くなりたい」親も「強くしたい」。でも練習がない状況なのです。今回外国人の子供達のために一度も観光に行かず、休みなしでずっと卓球の指導をしてくれた平岡コーチに対し、保護者と選手は感じるものがあったようです。
クリスチャン